6月に入り、梅雨に突入しました。お日様の下でのお洗濯はしばらくお預けですが、日々の家事は待ったなし!乾燥機や部屋干しなど、工夫してお洗濯をしたいですね。
自分のペースでパパッと干して、乾いたらパパッとたたんでしまいたいところですが、子供はそれを知ってか知らずか(笑)
「ボクも(ワタシも)、やってあげるぅー!」
と粋な提案をしてくれます。これは実に悩むところです。これを無碍に断っては、子供のやる気をくじいてしまう…でも、手際よく済ませたい…。違うお手伝い(簡単にできるもの)を頼んでみようか…?いや、子供は自分のしたいことしかしない!
…お母さんとして悩んでいる皆さん、それは素晴らしい葛藤です!!その葛藤が、愛に溢れているということ、どうかお忘れなく…♡
お手伝いは、する側もしてもらう側も、ご機嫌さんでなくては意味がありません。ここで、洗濯にまつわるお手伝いについて、ご紹介したいと思います。
我が家は、洗濯物を干す行為自体は、まだお手伝いの申請はありません。「高いところに干す」というイメージがあるからか、子供達の苦手な虫が寄ってくるベランダで干すからか…?それは定かではありません。しかし、洗濯物をたたむ、ということは、末っ子の4歳の娘でも
「ワタシもやってあげるぅー!」
と言ってくれます。その時は、まずは簡単なタオルからたたんでもらうことにしています。最初の一枚だけ一緒にたためば、あとは口頭で説明してもなかなか上手にたたんでくれます。
「ここを半分こ、それからここも半分こ、もう一回半分こ…。これで出来上がり!」
「半分こばっかりやなぁー!」
とケラケラ笑いながら覚えてくれます。タオルなら、ほぼほぼたためていれば棚にも入りますし、使う時に子供がたたんでくれたんだと分かるたたみ方である方が、その度に親はキュンとでき(笑)、子供は
「自分がたたんだんだ!」
という自覚を持ち、それを次回からの楽しみに変えてくれるように思います。タオル一枚でも、子供と一緒ならたくさんの思い出ができそうですね。
タオルが全部たためたら、
「ありがとう!めっちゃ助かったわぁ。たためたね〜!」
と絶賛しましょう!たとえ、綺麗にたためていなかったとしても、たためたことを認めること、そして、あなたがたたんでくれて、お母さんはとても助かったということが、子供への何よりの勇気づけになります。
子供は、自分のしたお手伝いを認めてもらえたということ、大好きなお母さんを手伝えたことをとても誇らしく思ってくれるでしょう。そして、それが「またお手伝いしよう!」という次回への意欲につながります。
タオルで終わる日もありますが、それでもまだやりたい時は、自分の身に付けるものをたたんでもらいます。Tシャツやズボン、スカート、下着類、靴下…。やりたいものを自分の思うようにたたんでもらいます。
「たたみ方が分からなかったらお母さんに聞いてね?」
お母さんはその一言で大丈夫だと思います。あとは、子供がどういうたたみ方であっても、お母さんは見守るだけにしてください。私は、ここでいつも口が出てしまうのですが(笑)、「自分で考えて、自分でたためた」という気持ちを育むには、やはりお母さんは口出ししないのがいいのだと思います。
自分のものをたたむということは、自分の着ているものをよく目にする、ということにつながり、それを自分でたたむことは、着ているものへの愛着が湧くことへつながります。
「ボク(ワタシ)、この柄が好きなんだー」
「そうなのね、このお洋服、あなたにとっても似合ってるなって、いつも思ってるよ」
そんな会話ができたら楽しいですね。
自分のものがたためたら、ここでもたためたことを認めてあげましょう。
「たためたね。」その一言で、子供は勇気付けられます。大好きなお母さんが認めてくれた!その喜びをぜひ味わってもらってくださいね。
さらにまだやる気のある時は、お父さんの分の下着や靴下をお願いします。こうすることで、その日の夕食や次の日の朝の食卓で
「◯◯くん(◯◯ちゃん)が、お父さんの下着をたたんでくれたんだよ〜。」
という会話がのぼり、お父さんからも
「ありがとう、早速着るね。」
と言われます。ここでまた子供達、ご満悦です(笑)普段、朝も夜も短い時間しか会えないお父さん。コミュニケーションもなかなか取れないのが現状だと思います。実はお父さん、家族の輪の中からはみ出てしまうことが多いんですよね(笑)
時間的な問題だから仕方ないとは思いつつ、寂しい思いをされているお父さんも少なくないと思います。そんなお父さんと子供をつなぐのは、なんといっても会話だと思います。
洗濯についても、「お父さんの洗濯物をたたんだ」という会話がみんなでできれば、お父さんも自然と家族の会話に入ることができ、なおかつ子供は、お父さんにも「ありがとう」と感謝され、ますます勇気付けられることでしょう!
お手伝いを毎日できるわけではありません。時間がない時もあります。体調が優れない時もあります。お母さんの気持ちに余裕がない時もあります。そして、気持ちに余裕がなければ、ご機嫌さんではいられません。
それはどうしようもありません。だって、お母さんだって人間ですもの!いつでも完璧、どんな時にも笑顔で、いつも健康体。それはムリです。お母さんが無理をせず、時間がある時、そしてお母さんの気持ちに余裕のある時にだけ、お母さんも子供達もご機嫌さんで終われる範囲からでいいと思います。それだけでも、子供との時間を過ごすいい機会になると思います。
「子供と向き合って遊んであげられなかった」
そう悩んでいるお母さんはたくさんいらっしゃるかと思います。でも、子供にとっては、お手伝いも遊びの一環なのだと思います。お母さんと笑顔でご機嫌さんで洗濯物をたためた!それが子供にとっての楽しい思い出となり、子供との密なコミュニケーションにつながっていくのではないかと思います。