毎日の献立を考え、食材を揃えて料理する。
簡単に言ってしまうとこれだけのことですが、日々の食事の支度はとても大変です。
こんな大変な料理も、子供から見たら憧れの仕事です。だって、大好きな人が毎日家族のためにしてくれていることなのですから!そして、皆さんの手から紡ぎ出される美味しい料理♡「自分もやってみたい!」と思わずにはいられないでしょう。
しかし、皆さんにとって子供の料理のお手伝いは難関ではないでしょうか?包丁や火を使うお仕事、子供に安全に怪我なく料理をお手伝いしてもらうには…と悩まれることでしょう。
ここで親子でご機嫌さんに料理をするポイントをご紹介します。
やはり皆さんここで悩まれることと思います。そうなんです、お料理は奥が深い。だから子供にお手伝いしてもらうにはハードルが高いと思われる方が多いかと思います。
「子供が何歳から料理に興味を持ち始めたか?」「子供が何歳の時に一緒に料理を始めたか?」をグラフにしたものがあります。
この結果、子供が5歳の時に一緒に料理を始められるご家庭が多いようです。5歳くらいになれば、子供との意思疎通がしっかりとでき、こちらからの指示もしっかりと守ってくれるようになるからなのだと思われます。
東京ガス 都市生活研究所「親子料理の意識と実態2014」より
それ以前の年齢では、自分のしたい事が優先になってしまい、思わぬ事故につながりかねません。そうなると、「料理のお手伝いはもう少し大きくなってからにしようかな…」という結論になるのでしょう。「子供が安全に怪我なくお手伝いできる」という点では、料理はハードルが高いイメージが強いのだと思います。
しかし、安全に怪我なくできるお料理も沢山あります。
などなど、ここに挙げただけでも、これだけあるのですから、もっと沢山あると思います。
玉ねぎの皮むきでさえ、もう料理の一つなのです!我が家では、このような作業は、一番下の娘(4歳)も上手にしてくれます。もちろん、最初のレクチャーは必要ですが、あとは簡単、子供に任せられます。
「任せられた」ということで子供は喜んで、やる気になってくれます!ボウルに入ったもやしの、ヒゲを取って、ヒゲの取れたもやしをまた別のボウルに入れていく。その作業を一生懸命やってくれます。
「出来たら言ってね」その一言の後は、子供に任せます。そして、最後まで出来た時は、「ありがとう!たくさんあったのに、全部出来たね~!助かったよ♡」と、勇気付けの言葉をかけてあげましょう。
どんなお手伝いもそうですが、始める時にはエネルギーが必要です。どんなことをやってもらおうか?どのくらいの作業がこの子に合っているのかな?みんながご機嫌さんでできるお手伝いにするには、どうしたら良いのでしょうか?
料理にはたくさんの工程があります。その中で子供に安全に怪我なく、お手伝いしてもらえるものを、子供と相談しながら決めて行きたいですね!
こちらから指示するだけでなく、子供と相談して決めるということが、子供のやる気を育むポイントだと思います。
私の知り合いは、お子さんが3歳のお誕生日を迎えられた日に子供用の包丁をプレゼントしていました。
そのようなご家庭では、料理に関わる年齢が早くなり、平均的な料理を始める年齢の5歳になれば、色々なことができるようになっていることと思います。
このように、お子さんに料理のお手伝いをお願いする時期はご家庭によって様々です。ですからその子の年齢や能力により、皆さんがお子さんにお願いする仕事をお子さんと相談しながら選んで差し上げてください。
とは言っても、「子供と相談する」のにも、エネルギーが必要です。子供は自分の「やってみたい!」にまっすぐです。
それを、「まだ小さいし」「これはこの子には難しいのでは?」と断ってしまってばかりでは、子供のやる気をくじいてしまいます。
子供との相談の中で、どうやってご機嫌さんでお手伝いを始めたら良いでしょうか?
皆さんが「お子さんにやってほしいお手伝い」があるのであればそれを提案するのがいいと思います。
その時に「これをやって」「これはダメ、これにして」という言葉は一方的に捉えられてしまいがちです。
「◯◯ちゃんにこれをしてもらったら、お母さんは、すごーく助かるんだけどな♫やってもらえると嬉しいな♡」
という、「私はこう思う」という話し方は、『アイ(I)メッセージ』と言い、自分の気持ちが相手に伝わりやすい話し方です。物事の善し悪しよりも、「私はこう思う」と伝えることで、相手とのより密なコミュニケーションを図ることができます。
大好きな皆さんにお願い事をされたら、お子さん達は叶えてあげたい!と思ってくれることでしょう。
でも、お子さんにもやってみたいことがあります。
「えー!僕(私)は、これがやりたいのにー!」
ということもあります。その時にも、Iメッセージを使ったお話で「相談しながら」決めていただけたらと思います。皆さんとお子さんの間に「共通の目標」ができれば、お料理もスピードアップすることでしょう。
お手伝いの内容が決まったら、親子クッキングの始まりです!
でも、ちょっと待って!キッチンはコンロもあるし、子供の顔の高さにまな板や包丁が置かれていたり、危険がいっぱい!
キッチンにスペースが十分というご家庭は少ないのではないでしょうか?せっかくお料理を始めるのですから、ご機嫌さんで怪我なく進めたいですね。
そんな時は、ダイニングテーブルを子供専用のクッキングスペースとして使ってはいかがでしょうか?
我が家も、キッチンはスペースが足りないため、子供にお手伝いしてもらう時は、ダイニングテーブルを使ってもらいましょう。ダイニングテーブルなら、キッチンから目が届く位置で、子供の様子も見られますし、何よりも皆さんの料理の手を止めることなく、効率よくお手伝いしてもらえます!
もし、ダイニングテーブルで包丁を使ってお手伝いしてもらう時には、まな板の下に濡れた布巾を敷いて、まな板が滑らないようにするとより安全です。
「食べること」は、「生きること」につながります。
食べることは、人間の生活の中でも大切な行為です。それに関するお手伝いをしてもらうということは、「生きること」を考えてもらう、素晴らしい時間になることでしょう。
お子さんに料理のお手伝いをしてもらったら、どんな変化が現れるのでしょう?
「自分がお手伝いしたご飯」は、子供にとって格別です。
「あ!これ僕(私)が皮をむいた玉ねぎ!」
「僕(私)が切ったお野菜!」
「僕(私)がコネコネしたハンバーグ!」
料理の中に、自分の手が加わっている食材を見つけるだけで、子供はとても喜んでくれます。
「そうね、◯◯ちゃんにお手伝いしてもらったし、いつもより美味しいよね♫」
とご家族の『美味しいコール』があれば、子供はご満悦♡パクパクとたくさん食べてくれるでしょう!
お手伝いとして食材に触れる機会が多くなると子供達は食や食材に関しての興味を持ち始めます。
この食品は何からできているのかな?野菜は収穫前にはどのように生えているのかな?いろいろな疑問が出てくるでしょう。そして、それを親子で調べるのも素敵ですね!
そうして得た知識は、「生きる知識」として、子供の糧になることでしょう。
「もう、こんなに残して。せっかく作ったのに…」
なんて言ったこと、ありませんか?ありますよね?そうなんです、皆さんが「せっかく」作ってくれているお料理、どれだけの手間と想いが込められているかなんて子供は考えてくれてないように思われます。
料理のお手伝いをすると、自分が作った料理を、家族が美味しそうに食べてくれるという喜びを体験できることになります。同時に自分の作ったご飯を残された時の気持ちも思い計る機会になるのです。
「毎日こんな想いをして作ってくれてるんだ」
「僕(私)が『美味しい!』と言ったら、作ってくれた人がとっても嬉しそうなのは、こういうことだったんだな」
と、きっと思ってくれることでしょう。「作り手の気持ちを理解できること」は、「相手の気持ちを思いやる」ということにつながります。料理から、人とのコミュニケーションの大切さを学ぶことができるのです!
毎日の料理は本当に大変ですが、家族の「生きること」を支える尊いお仕事です。
少し時間に余裕がある時、お子さんを料理に誘ってみてはいかがでしょうか?みんなでご機嫌さんで料理をすれば、その日の食卓はさらに美味しく、幸せいっぱいの味がすること間違いなしでしょう!
日々のご飯作りは、家族の嗜好や食べる量、栄養素、予算、冷蔵庫の中身の吟味、、、たくさんの要素が複雑に関係してきます。毎日のご飯作りは、本当に奥の深い、とても尊い作業なのです!
ご飯やお弁当を作っている皆さん、毎日本当にお疲れ様です☆
家族のことを思っての毎日の頑張り、どうぞ毎日、自分で自分を褒めてあげてくださいね♡
<参考記事>