こんにちは!最近では、主食で白米よりも玄米を食べている方も増えてきているのではないでしょうか?
お母さんの中には、子どもにも玄米でいいのか、、、何歳から食べてもいいのか気になったりはしませんか?消化能力がまだ発達中の段階では早いかもしれませんが、高い栄養価のメリットもあります。
日本食品標準成分表<七訂>によると、100gあたりの栄養素では、
<g> | 水溶性 | 不溶性 | 食物繊維総量 | 鉄 | カルシウム |
玄米 | 0.7 | 2.3 | 3.0 | 2.1 | 9 |
精白米 | – | 0.5 | 0.5 | 0.2〜0.8 | 5 |
普通の精白米よりも、水溶性、不溶性の食物繊維や鉄、カルシウム、その他のビタミン・ミネラル群が豊富です。バランスよく栄養が摂取できる完全食品と呼ばれています。
白米と比べると、玄米は低GI食品です。このようなGI値が低い食品は、ご飯やパン、麺などの炭水化物を摂取した後に上がる血糖値を、緩やかにしてくれます。
血糖値が急激に上がるのがなぜ悪いのかと言うと、
急激に上がると、インスリンという物質により急激に下がりやすくなり、昼ごはんの後に怒る眠気などが起こります。
また、ドーパミンの減少で思考力の低下、意欲の低下も招くと言われます。
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それが、玄米ならばゆっくりと吸収する低GI食品なので起こりにくく、午後の勉強にも集中して取り組めると言う事です。
それでは子どもの場合に気になるポイントを挙げていきます。
一つ目は消化の問題です。大人の場合でも、慣れていなかったり、食べ過ぎると消化しきれていない場合があるので、子どもはなおさらです。2〜3歳よりも前だと早いかもしれません。
まずしっかり噛めるようになってから、それでもいきなり始めるのではなく、少しずつ白米に混ぜるところから様子を見た方がいいと思います。
玄米の豊富な栄養の元になっているのは、白米では精製されて取られている糠(ぬか)にあります。米偏に、体の丈夫を意味する「康」と書きます。
しかし、この糠にアレルギー反応を起こしてしまうケースがあるようです。もし湿疹などが出るようであればアレルギーかもしれません。
また、玄米には残留農薬があると言う話がありますが、賛否両論あるようです。心配な方は無農薬を選ぶのが無難です。
子どもの体調や様子を見ながら、大丈夫そうなら親子で玄米にしてもいいかもしれないですね♫
その他の子どもの食事に関する記事はこちら
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近年、腸内環境が、健康に及ぼす影響への関心が高まってきています。中でも興味深いのが、性格や気分など、精神状態にまで影響が及ぶということです。なんとうつ病や不安障害は、腸内細菌が健常人と異なり、腸内環境を変化させることで気分や行動が改善することが発見されました。
コロンビア大学の病理学・細胞生物学のミシェル・ガーション教授の、腸は人間の『第二の脳』であるといい、体内の95%のセロトニンが腸で作られていると言います。
セロトニンとは、別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、幸せを感じ、心を落ち着かせてくれます。
そのセロトニンの95%が脳ではなく腸で作られるのなら、腸内環境が気分や性格に影響を及ぼすことは想像に難くないでしょう。
人の腸内には多種多様の腸内細菌が住んでいます。その数百兆個とも、それ以上とも言われています。
なんと人体を作っている細胞の数よりも、体内に共存している微生物の方が多いということになります!
それらを顕微鏡で見ると「お花畑([英] flora)」のように見えることから、「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。腸内細菌の種類や数は人によって異なります。その人の生活習慣や体質、年齢でも変わります。大きく、善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分けられ、そのバランスが重視されます。
ある研究では、ーある種の腸内細菌は、精神状態によい影響を及ぼす可能性があります。ストレスに対して体が適切な反応をとるために、そうした細菌が必要なのです。ーという結果が示されています。
マウスの実験で、腸内細菌を移植することで性格が変わったことが報告されています。腸内フローラの改善で、うつ病を治すことは科学的にも示されており、慶応大学や慈恵会医科大学でも便移植による腸内細菌の治療がIBS(過敏性腸症候群)に有効なことが示されています。
腸内細菌は、宿主のストレス応答や、行動特性を規定する重要な因子であることが示されています。
「腹が立つ」「断腸の思い」「胆力がある」「腹を探る」「はらわたが煮えくりかえる」「腹の虫が治まらない」など、感覚の表現を内臓で表す言葉はとても多いです。
内臓感覚ー。つまり、内臓と神経を通して気分や感情と関連する可能性が、実際に示されています。
東北大学大学院医学系研究科の福土審教授は内臓感覚に関して以下のように言及します。
内臓感覚は、動物進化の初期から存在しており、またわれわれの日常的な生活の前提になっている感覚でもあるので、かえって気づきにくく、これまで解析されることが少なかった。しかし外界の条件が一定でも、われわれの気分は刻々と変わります・・・(中略)・・・内臓感覚のコントロールで、陰性の情動、嫌な気分などを克服できるヒントが得られるはずです。
不安、怒りっぽい、悲しみなどが、特に人よりも大きいと感じる方は、腸内環境が悪いことが原因であることも考えられます。精神薬を使ったり、自分自身をせめてしまわずに、まずは日頃の食事を見直し腸内環境の改善をはかってみてください。
「Our Second Brain: The Stomach(第二の脳:胃)」Psychology Todayより
「慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室」 Integrated Innovation Lab for Psychiatry
「病気の8割は腸とミトコンドリアで治る!(2015) 」西原ワールド
2016年頃から、健康食品の一つとして注目を浴びているのが、大麦の一種である「もち麦」です。
主食のご飯に3割ほど混ぜるだけで、簡単にダイエット効果があり、高血圧や動脈硬化の予防が期待できることから、話題になりました。
大麦には「もち性」と「うるち性」の2種類があります。大麦には食物繊維が豊富で、日本食品標準成分表<七訂>によると、精白米の20倍含まれています!(可食部100gあたり:大麦押麦 9.6gに対し精白米 0.5g)
さらに、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスが良いというメリットがあります。食物繊維以外にも、鉄は白米の1.2〜5倍、カルシウムは3〜4倍含まれます。
「玄米も食物繊維って多いんじゃないの?」
と思った方はいませんでしたか?私も最初そう思ったので日本食品標準成分表<七訂>で100gあたりの栄養素を比較してみたところ、
水溶性 | 不溶性 | 食物繊維総量 | 鉄 | カルシウム | |
大麦押麦 | 6.0 | 3.6 | 9.6 | 1.0 | 17 |
玄米 | 0.7 | 2.3 | 3.0 | 2.1 | 9 |
精白米 | – | 0.5 | 0.5 | 0.2〜0.8 | 5 |
食物繊維に関しては、大麦の方が豊富でした!特に水溶性が豊富です。
鉄は玄米、カルシウムは大麦に軍配が上がりました。ちなみに他のミネラル群はどちらも豊富で、ビタミン群は玄米の方が少し多めでした。しかし、これだけでも大麦の栄養素の豊富さが伺えますね!
普段の白米ご飯に3割ほど混ぜるだけでも効果があると言います。それなら味もあまり気にせず試せるのではないでしょうか??
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があります。それぞれ働きが異なるため、バランスの良い摂取が必要です。水溶性食物繊維は腸内細菌に分解され、生活習慣病や肥満、動脈硬化の予防、ダイエット、アンチエイジングになります。
もち麦に含まれる水溶性食物繊維のβグルカンには、血中コレステロールの低下、腸を整える作用もあります。
水溶性食物繊維が善玉菌により分解され短鎖脂肪酸が作られると、善玉菌のエネルギー源となり免疫力や、栄養の吸収を促進します。
ビタミン、ミネラル、アミノ酸をしっかり吸収できると代謝が上がり、健康的にダイエットにも繋がります。
東京慈恵会医科大学の創設者で、海軍軍人で医学博士でもある高木兼寛氏は、日本の疫学の父と呼ばれています。
日露戦争のさなか、脚気が流行して、海軍内では病死者が続出していました。そこで海軍軍医・高木兼寛が大麦を大麦を使った海軍カレーを発案。すると、脚気が撲滅。高木氏は「麦飯男爵」と呼ばれるようになりました。のちにビタミンが発見され、欧米では高木氏に対する評価は高く、
「ビタミンの父」とも呼ばれます。
大麦を用いた食事は、慈恵大学病院の病院食に承継されているそうです。
もち麦の里 食べて・知って・巡って(兵庫県中播磨県民局)
ここで紹介したいのは、制限の厳しい食事方法でも、ダイエット方法でもありません。我慢をしてストレスがかかってしまっては本末転倒です。少しの意識の違いで、消化は改善され、身体の中から変わってくれば、一番あなたにとって適正な体型を維持できます。
酵素とは、人間のあらゆる活動の潤滑油のようなもので、健康を支えています。その中で消化酵素は食べ物を吸収しやすいような消化するための酵素で、代謝酵素は日々のあらゆる生命活動を行うために働いています。
一般的な食生活をしている人は、その1日の消化に使うエネルギーが、フルマラソン(1600kcal)以上と言われています。消化にエネルギーを使いすぎては、代謝(ターンオーバー)や、仕事や勉強に使うためのエネルギーが足りなくなってしまいます。
あなたはこれまでに、こんな経験をしたことはありませんか?
実はこれらの問題は、食べ物の食べ合わせ方が間違っているために、消化に大きな負担をかけていることが原因です。ランチ後に眠くなるのは、消化にエネルギーを取られているためです。(もしくは、インスリンインパクトの原因も考えられます。)
風邪を引いた時に、食欲が減りませんか?これは、代謝にエネルギーを使うために、消化に回すエネルギーを減らそうとしているためとも言われています。
食べ合わせを改善すれば、消化酵素の負担が減り、代謝酵素がより活発になります。代謝酵素を活発化させることによって、
このように、たくさんのメリットが期待できます。
体に優しい食習慣は、食べる順番がとても大切です。1日の中で、消化の早い果物や野菜を早いうちに食べ、ご飯やお肉、魚、乳製品を1日の仕事が終わった後にいただきましょう。
食べ物は、種類によって消化のスピードが違います。一番速いのが「果物」です。自己消化もできるので、30分ほどで胃を通過してすぐにエネルギーになります。
次に速いのが「野菜」です。1〜2時間で消化でき、自己消化もできます。炭水化物は8時間ほど、肉などのタンパク質は12時間かかります。
この時に注意して欲しいのが、消化の早い果物を、遅い物の後に食べてしまうと、胃の中で渋滞が起き、果物の消化が進まなくなってしまいます。果物を食べるときは、できるだけ胃に食べ物が溜まっていない状態で食べることで、正しい消化をしてくれます。
新鮮な果物を食べるときはできるだけ胃の中が空の状態にしてください。特に朝のフルーツは、消化のためのエネルギーをほぼ使わずに、1日のエネルギーの補給ができるので、大変オススメです。
果物の消化が渋滞しないためには胃の中を空けておかなければなりませんでした。
具体的な時間の目安としては、野菜の後は2時間、野菜+炭水化物のときは3時間、野菜+タンパク質なら4時間、野菜+炭水化物+タンパク質なら8時間ほどは空けてください。
朝ごはんを食べなければ、1日の活力が出ないと思っていませんか?実は消化にはかなりのエネルギーを必要とするので、色々なものを朝から食べてしまうと、1日のエネルギーが消化に回されてしまいます。それを強いブラックコーヒーで無理やり体を目覚めさせるよりも、消化に良いものを中心に食べましょう。
朝には新鮮なフルーツを食べると、消化にもよく、すぐにエネルギーとして使える糖分も補給することができて、活動的になれます。もしくは、午前中は人間本来のリズムでは「排泄」の時間にあたるので、無理に食べなくても良いのです。
「野菜から食べると太らない」という話を聞いたことはありませんか?ここまで読んでもらえたら気がつくかもしれませんが、それが消化を助ける食べ方なのです。
効率的に栄養を吸収し、胃の中に残留物も残らなくなります。それが結果的に適正な体重にストンと落としてくれる食べ方です。
消化するのに大きなエネルギーも時間もかかるお肉や魚などは、夕食に食べるとエネルギーを浪費しない食べ方ができます。
1日の仕事を終えてから、残っているエネルギーで消化だけに集中できる時間に食べた方が、体にとっては負担が少ないということです。
ステーキとベイクドポテトの付け合わせを食べた例を挙げます。ステーキを分解するためには、酸性の消化液を必要とします。同時にベイクドポテトはアルカリ性の消化液を求めます。これらが同時に分泌されると、酸とアルカリが接触して中和。
どちらもうまく消化が進まないことになってしまいます。結果として消化不良や、胸焼けをする、といったことが身体の中で起きているのです。ですので、加工されたたんぱく質、炭水化物は、同時に摂取することはお勧めしません。同時に食べるなら、野菜やサラダをお勧めします。
野菜や果物は、自らを消化する酵素を持ち合わせています。納豆や漬物などの発酵食品も同じように自らを消化する酵素を持っています。
さらにこれらは胃の中でも特定の種類の消化液を必要としないので、どんな食べ物と一緒に食べても消化することができます。しかし、焼くなどの加工をされたたんぱく質や炭水化物は別です。
無理のある食生活をして、ストレスがかかってしまっては逆に体にとっては負担が大きくなってしまいます。できるだけ効率的な食生活を送るために、よく聞かれる質問についてまとめました。
お酒の飲み過ぎが良くないのは周知の事ですが、コーヒーや紅茶などのカフェインも、飲みすぎると中枢システムを刺激する物質ですのであまり良い事ではありません。心臓の鼓動を速め、血管に負担がかかり様々な疾患を引き起こす原因となり得ます。
とは言っても、それは1日に数杯程度なら悪影響は低いと言えます。リラックス効果をもたらすので、嗜好品はほどほどに嗜むのが心身にとって一番良い付き合い方です。
果物の果糖は、お菓子とは違った性質の糖分ですし、正しく食べている限り(タンパク質などの直後には食べないなど)、食べたいだけ食べても血糖値を上昇させる心配はありません。果物の中の糖分は、肝臓や体に吸収される際にインスリンを必要としないので、インスリンを枯渇させたり膵臓を弱めたりする事がありません。
また、同時に果物の水分も同時にとっているので、お腹がきつくなり、白砂糖入りの菓子と違い食べすぎる事がありません。また、アミノ酸、ファイトケミカル、ビタミン、ミネラルを豊富に摂取することで満腹中枢が満たされやすくなります。
万が一食べ過ぎても、菓子の場合のような悪影響はほとんど起こりません。
朝だけは腹持ちが良いお米を食べないと力が出ないのではないかと心配される方もいます。しかし、腹持ちが良いことが、栄養が十分に摂れるということではありません。
食べ物からエネルギーを得るには、まず消化をしなければなりません。果物を空腹時に食べれば、だいたい30分以内に消化され、すぐにエネルギーとして利用されます。お米の場合は消化に3時間はかかりますから、まず3時間は仕事や勉強などの活動ではなく消化にエネルギーが使われてしまいます。
同じものを食べるにしても、食べる時間帯、順番によっては、消化にかかる負担が変わるという事をお分りいただけましたでしょうか?
厳しい食事制限をするのではなく、1日の中で食べる時間やタイミングの見極めをするだけで、体重はストンと落ちていきます。健康的な食生活を是非送ってくださいね!
『フィット・フォー・ライフ ——健康長寿には「不滅の原則」があった!』(ハーヴィー・ダイアモンド (著), マリリン・ダイアモンド (著), 松田 麻美子 (翻訳))
この記事ではエネルギーとなる3つの栄養素と、そのための身体を動かす微量栄養素、その他の大事な栄養素について説明していきます!
3大栄養素 : ①炭水化物 ②タンパク質 ③脂質
微量栄養素 : ④ビタミン ⑤ミネラル
その他 : ⑥食物繊維 ⑦ファイトケミカル
これら全てのバランスが、健康な体作りにとっては重要になります。
エネルギーの元と言われる炭水化物ですが、実は糖質の塊です。お茶碗一杯のご飯に、およそ50g、角砂糖14個分の糖分が含まれています。500mlのコーラに含まれているのが約16個なので、ほぼ、コーラと同じ量の角砂糖を摂取していることになります。ある程度は必要だけど、なかなか不足しない。
生精米と、カロリーや糖質は大きく変わらないのですが、それを補うほどの他の栄養素をたっぷりと取れるのが、玄米です。ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、玄米だけでも色々な栄養素を摂取できます。ビタミンEは1.5倍、B1は5倍、B2は2倍、B6は3.5倍、食物繊維は6倍含んでいます。
タンパク質は人間にとって必要な栄養素ですが、私たちの体のタンパク質は、タンパク質を食べることによって作られているのではありません。食べ物の中のアミノ酸から作られています。アミノ酸には23種類の異なった種類があり、その全てが重要です。しかしこのうち15種類は体内で合成可能ですが、8種類は食べ物から補給しなければなりません。その8種類が「必須アミノ酸」と呼ばれています。これらは、果物、野菜、ナッツ類、種子類、発芽食品などから摂取していれば十分に補給が可能です。
タンパク質が消化された後は、その構成成分であるアミノ酸に一度分解されて初めて必要なタンパク質が合成されます。つまりタンパク質のアミノ酸成分の中に価値があるのです。
動物には、アミノ酸を作り上げる能力はありませんが、植物は空気、水、土からアミノ酸を製造することができます。肉食動物も、草食動物が摂取した栄養を摂取しているのです。人間の体にとっては、動物性のアミノ酸は分解して消化がエネルギーも時間もかかりますが、植物性のアミノ酸は吸収がとても楽なので、豆類などからのタンパク質の摂取をオススメしています。
本来、自然界に精製された油はないのです。また、人口トランス脂肪酸は「食べるプラスチック」とも呼ばれていて、血管を痛める原因にもなります。海外では制限がかかっている国もあります。
しかし脂質も必須の栄養素の一つです。そこでオススメするのが亜麻仁油です。不飽和脂肪酸で、必須脂肪酸であるオメガ3系のα-リノレン酸を豊富に含んでいます。しかし、加熱するとすぐに酸化してしまうので、加熱は避けてください。
森のバターとも呼ばれるほど栄養価の高いアボカドは良質な脂質で、オメガ3脂肪酸も豊富に含まれています。中性脂肪やコレステロール値の調整機能も持っています。
ビタミン・ミネラルは、3大栄養素をうまく使うための潤滑油のような栄養素です。また、食べたものをどれだけ効率的に吸収するか(バイオアベイラビリティ)を助ける働きを持っており、3大栄養素をうまく吸収するのを助けてくれます。3大栄養素と微量栄養素、どちらかが足りなくてもダメなので、バランスが大切です。微量栄養素は、野菜や果物から十分に摂取することができます
食物繊維は体内に吸収しないので、体外に出てしまうのですが、腸内の働きを助けるため、大切な栄養素の一つに数えられます。食べ合わせと消化の話やこの記事でもご紹介したように、消化は健康にとって大変重要です。それを助けてくれるのが食物繊維です。
ファイトケミカルという栄養物質をご存知ですか?抗酸化力を持った栄養素として研究が進められています。野菜や果物、豆類など、植物性食物から発見された成分です。植物は動物と違って、その場から動かずに外敵から身を守らなければなりません。そのための「抗酸化作用」や「抗菌作用」など、自己防衛のためにファイトケミカルを体内で作り出しています。
ルテイン(ほうれん草やブロッコリー、ケール等)や、ポリフェノール(赤ワイン)、カロテン類(ニンジンやかぼちゃ等)、フラボノイド(大豆等)など、その種類は数千にも及ぶと言われています。
3大栄養素 : ①炭水化物 ②タンパク質 ③脂質
微量栄養素 : ④ビタミン ⑤ミネラル
その他 : ⑥食物繊維 ⑦ファイトケミカル
以上の7つの栄養素のバランスをとって、健康的な食生活を送ってください!
我々が住んでいる社会は、大変便利な世の中になりました。しかしそれと同時に、数十年前にはなかった病気が激増するなどの現象が起きています。その要因と考えられているのが、少しずつ体を蝕む化学合成物質や、環境汚染です。
現代社会を生きる私たちは、気づかないうちに多くの毒を摂取する生活になっています。食品添加物、農薬、トランス脂肪酸、排気ガスなど、数えればキリがありません。
農薬の消費量は、日本は世界トップクラスです。
http://www.jcpa.or.jp/qa/a6_06.html参照
さらに、添加物の認可数も、先進国の中では突出しています。
その多くは石油精製物質であり、発がん性があり、アレルギーを誘発することもあります。
トランス脂肪酸という言葉は聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。元々自然由来のものも存在するのですが、多くの人口トランス脂肪酸は控えた方が良いです。一部の外国では制限がかけられています。例えば、カリフォルニア州とニューヨーク市では、ーレストラン等に対して、食品1人前当たりの油脂の加工由来のトランス脂肪酸含有量を0.5 g未満とする規制を設けているーことが、農林水産省のHPでも記載されています。
輸入小麦のパンを食べる際に気をつけていただきたいのが、ポストハーベストです。ポストハーベストとは、輸入小麦が長い時間をかけて輸送される間に品質を落とさないために散布される農薬です。通常畑で使用される農薬の百倍以上の濃度で使われています。またパンを選ぶ際には、臭素酸カリウムにも注意が必要です。
市販のお弁当や外食の中には、形成肉や糖分・塩分が過剰な味付けがされているものも少なくありません。さらに、プラスチック容器は油や熱によって発ガン性物質が溶け出すこともあります。もし食べる場合でも、容器を別のものに移してから加熱した方が危険性は少ないです。
フッ素樹脂加工の鍋やフライパンは、発ガン性物質を発生する危険性があるとして、アメリカやヨーロッパでは、メーカーによる自主規制が増えています。
発泡剤として使われるラウリル硫酸ナトリウムは、脱毛や毛髪の発育障害、白内障の原因、子どもの視力障害や、発ガン性物質を蓄積する作用があることが分かってきました。皮膚を通り抜ける有害物質を「経皮毒」と言います。頭皮は、腕の3倍以上の吸収率があります。
界面活性剤等の化学物質により、安価に艶や香りを出すことができるシャンプーが売っていますが、健康を選ぶなら、できるだけ無添加のものや、自然由来のものを選びたいものです。
毎日使う歯磨き粉。中には、保湿剤としてプロピレングリコールという物質が使われています。これは車のブレーキオイルや、ラジエターの不凍液にも使われています。様々な研究機関によると、赤血球の減少や、染色体異常、臓器や脳への障害を引き起こすことがあることがわかっています。
発泡剤として使われるラウリル硫酸ナトリウムは、舌の感覚器官である味蕾(みらい)が溶けてしまい、味を感じにくくなります。すぐに再生しますが、毎日続けることで、薄味に満足できなくなり、免疫力の低下や肌の老化を引き起こします。濃い味の食べ物を求めることも、健康的な食事には繋がらないでしょう。
アメリカの化学物質の歯磨き剤には、「6歳以下の子どもの手の届かないところに保管すること。飲み込んだら解毒センターに連絡しなさい。」という警告文があります。それだけ、危険性のあるものだということです。
私たちの生活環境は社会の発展とともに大きく変化しました。ガン、アルツハイマー、子宮内膜症などの難病が、最近上昇傾向にある要因の一つとも考えられています。
排気ガスや放射性物質、PM2.5など、過去にはなかった大気汚染が現代社会には溢れています。
家庭で使われる化学合成物質や、工業用水による水質汚濁、除草剤、殺虫剤による土壌汚染など、環境への問題は大きくなっています。
これらのような環境問題は、自律神経・ホルモンバランスの異常や、免疫力低下、化学物質過敏症などとの関連性があると言われています。
近年、デトックスという言葉が一般的になってきています。デトックスとは、解毒をするということ。身体の中の毒を排出することによって健康の促進、美容効果、健康的なダイエット効果などが期待できます。
現代の毒は、体の脂肪にたまります。脂肪性毒と呼ばれています。体の脂肪に溶け込み、蓄積されていきます。恐ろしいのは、人間の脳のほとんどは脂肪でできている為、脳まで侵してしまうことです。脂肪に溜まった毒を入れ替えるには、脂肪を入れ替えることが有効です。
発汗することは、脂肪性毒を抜くのにもっとも効果的な方法です。それも、時間をかけてゆっくりと、じんわり汗をかくことです。岩盤浴や半身浴、酵素風呂、砂風呂、ホットヨガなどが有効です。
断食も、有効なデトックス方法です。外からの食を断つことで、体は脂肪をエネルギーに変えて燃焼します。それと一緒に、脂肪に溜まった毒素も排出されます。
断食をする場合は、まずは朝ごはんだけを抜く、半日断食から始めるのがおすすめです。いきなり本格的に始めると、続かないですし、逆にストレスを貯めることにもなりかねないからです。
玄米に含まれるイノシトール、ガンマオリザノールは、肝臓の動きを強めます。放射性物質の中和や解毒にも効果的です。
天然のクエン酸は、化学物質や放射性物質を解毒します。添加物の入っていないものが望ましいです。
腸内細菌の働きを活発化する乳酸菌が豊富。天然塩を使ったものを選ぶ。
腸内細菌を高めます。遺伝子組み換えでない、添加物不使用のものを選ぶ。
自然の硫黄を含んでおり、放射性物質を解毒する。
10センチ角の昆布で、被曝を防ぐヨウ素剤1枚分に匹敵します。
生姜、にんにく、しそ、ミョウガなど。特にパクチーは脂肪燃焼効果が強い。
ヨクイニンに解毒作用があり、漢方薬としても使われている。
食事全体に言えることとしては、腸内環境をよくすることです。
その為には、排泄のリズムが整っていることが最重要です。腸の働きを促進する食物繊維は、栄養にはならないですが、腸の働きを高める為に積極的に摂りたい栄養素の一つです。
これらの社会汚染からの影響を、現代社会で生きる中で0にするのは不可能です。しかし、なるべく避けることはできます。
食品にしても、最近はスーパーでも健康食品を売っている割合が増えたように感じます。環境問題も世界的に取り組んでいます。少しづつでも、多くの人の意識が変わっていくことで、未来の子どもたちのために良い地球環境を残しておくことは、私たちの定めなのではないでしょうか。