子供の皮膚は大人よりも薄く刺激にも弱いですが、外で遊ぶことも多いため、紫外線対策をしっかり取らなければなりません。
そして影響は大人になってから出てくるので、子供のためにも親がしっかりサポートする必要があります。
こちらのグラフは、『国内の紅斑紫外線量年積算値の経年変化』(http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/diag_cie.html)です。
1990年から観測されていますが、グラフの3地域全てで、だんだん強くなってきていることが分かります。このように近年の紫外線は、親たちが子供の頃よりも強くなってきているのです。
骨を作るために必要なビタミンDを作り出すという、メリットがあります。しかし、その必要量は1日に手の甲が15分ほど日に当たる程度の日光浴で十分なので、意識せずとも夏場なら普通に当たっていると思います。気をつけるのは過剰な日光浴。それは逆効果になります。
デメリットとしては、将来皮膚ガンの危険性が高まる、目の病気になりやすい、シミやシワができやすくなる。などがあげられます。
目への影響としては、海に行った時に赤くなっている時ありませんか?そうなると、角膜炎になっている可能性があります。
目の水晶体は、15歳を過ぎるまでは紫外線を通しやすいという特徴があります。様々な目の病気の原因にもなりやすいので、UV加工が施されたサングラスをかけてあげましょう。外にいる時間自体も長い分、ダメージも大きくなります。
外で遊ぶときはつばが広い帽子をかぶりましょう。特に、子どもがサングラスを嫌がる場合は帽子が救いの手です。
日焼け止めは、赤ちゃんからでも使うことができます。ベビー用や子ども用と書いてあり、低刺激の物を選ぶようにしましょう。
日が伸びる夏は、外遊び、海やプールなど、日差しを浴びる時間が増えます。その中でも特に紫外線が強いのが10時〜14時までの時間帯です。この時間帯には特に注意するようにしましょう。
<参考サイト>
NHKテキストView『子供にこそ欠かせない紫外線対策』http://textview.jp/post/health/14548
日本小児皮膚科学会『子供の紫外線対策について』http://jspd.umin.jp/qa/03_uv.html
『紫外線のピーク到来! 子どもにもサングラスは必要?』https://iko-yo.net/articles/350
近年、女性の冷え性だけでなく、子供にまで低体温が増えています。なぜ今こんなに低体温が増えているのでしょうか?その原因と対策をまとめます。
低体温であることは「冷えは万病の元」と言われるように、あらゆる疾患の原因となります。
最近では、35℃台の方が大人だけでなく子供でも(!)珍しくないですが、実は最もガン細胞が活発化する温度でもあります。
体温が低下がすることで、血の巡りが悪くなります。血液の循環が良くないと、免疫力の低下や新陳代謝が低下するため、あらゆる体調不良や病気になりやすくなります。
頭痛、肌荒れ、肩こり、疲れやすさ、だるさ、胃の不調、食欲低下、腰痛、便秘、下痢、生理痛、不眠、静脈瘤、むくみなど、、、誰でも普通に感じることがあるような体調不良にも結びついています。
体温を測る時間は、幼稚園や保育園、学校に行く前の「朝」に測ることが多いのではないでしょうか?しかし、朝は1日の中でも体温が低い時間帯で、午後から夕方にかけて高くなります。朝は夕方よりも0.5〜1℃ほど低いと言われます。
一番正確な平熱の測り方は、1日の中で複数回測り時間帯ごとの平熱を調べ、さらに日を置いて何回か測る方法です。(http://www.terumo-taion.jp/terumo/report/18.html:『知っておきたい体温の話』テルモ研究所)
また、体温が高いからといって、悪いと判断するのではなく、一つの体の抗体反応であるととらえるべきです。風邪などを引いた時に体温が上がるのはウイルスを退治するためなので、ウイルスが出ていけば脳から体温を元に戻す指令が与えられます。
低体温になってしまうのは、複合的な原因が考えられます。
一昔前はなかった食品添加物や農薬。そして化粧品や洗面用品にも含まれる化学物質の経皮吸収など、ホルモンバランスを乱すものが溢れています。家族の健康のために、少し値が張ってもそれで健康が買えるならば、健康に良い商品を選びたいですね。
機械の風による冷暖房の使いすぎにより、自律神経が持つ体温コントロール能力の低下が考えられます。それ以外にも、自律神経は精神的なストレスによっても乱れます。無意識的に健康管理をしてくれている自律神経を整える方法はこちらの記事でも紹介しています。
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朝、子どもの熱を測ってあげたら37℃!「微熱だ」と判断する前に、子どもの平熱を正確に把握できているでしょうか?
近年の子どもたちには、低体温の子どもが増えているようです。子供低体温には、身近な生活習慣や環境など、昔はなくて今ある”自然の中にはなかったもの”に原因があるかもしれません。
このグラフは子どもの平熱の推移を表しており、1960年から1980年にかけて大きく低下しています。
また、平熱が子どもでも35℃台という低体温の子どももいるようです。(参照:http://www.terumo-taion.jp/health/teitaion/01.html:「低体温児が増えている」テルモ体温研究所)
生活のリズムの乱れが一つの原因である可能性があります。ある調査では、無作為に選ばれた子ども400人を調査したところ18%もの子どもが36℃未満で、就寝時間が遅く睡眠不足の傾向であったり、食生活リズムの不安定さが伺えたと言います。
さらに、以下の記事では学習意欲の低下や、子どもがすぐにイライラしてしまう原因は、体温の異常にある可能性を指摘しています。
http://healthpress.jp/2014/11/post-1299.html:(『体温の低い子どもが増加、学習意欲や忍耐力の低下を招く一因か!?』 HEALTH PRESS)
食生活や、睡眠などの生活リズムが乱れている場合はすぐに改善しましょう。また、大人もテレビゲームや携帯などの画面の見過ぎも、生活習慣の乱れの一因となります。
そして現代のクーラーを当たり前のようにつける環境は、自律神経による自然な体温調節機能が衰えてしまいますので、住環境が健康に及ぼす影響も無視できません。子どもと家族の健康のために、まずは平熱の把握と、生活習慣の見直しをしてみてください。
原因となっている可能性があるホルモンバランスや自律神経を整えること以外にも、日々の生活習慣から改善することもできます。
タンパク質を含むものは、体を作るのに重要です。肉だけでなく、卵や魚もokです。野菜では、にんじん、ごぼう、大根などの冬野菜や根菜は体を温める食材です。今の季節なら積極的に摂取したいですね。冬の定番のお鍋は、全部の栄養を無駄なく摂取できるのでオススメです。
逆に、ナス、ピーマン、トマト、などの野菜は体を冷やすという面からは、寒い冬にたくさん食べることはオススメしません。
「部屋が寒い!!」というのは最も分かりやすい原因です。まずお部屋に、温湿度計はありますか?最近の温湿度計は注意の表示もあるので便利ですね。住宅の温湿度と健康には大きな関係があります。足から冷えてしまったり、脱衣所やトイレが寒いとヒートショックを起こすこともあります。
そのため、一部分だけ暖めるのではなく、家全体の断熱性能を高めることが温度の段差をなくすコツです。
熱中症は、高温の環境の元で、体内の水分や塩分のバランスが崩れることで発症します。
子ども、特に乳幼児は体温調節機能が大人よりも未発達な為、熱中症に気をつけるべきです。
子どもは自分から症状を訴えないことも多いので、大人が気づいてあげることが大事です。
深刻な場合は、小さい子供でも死に至るケースもあるので、甘く見てはいけません。
発症確率を大きく低下させるための予防方法についてもご紹介します。
2013年のデータに夜と、熱中症により救急搬送された人数は、およそ6万人に上りました。
熱中症は7月上旬から現れ始め、7月下旬をピークとして全国で頻発しています。
近年では熱中症による死亡者も増えており、2010年には1745人に上りました。
その中でも多い年齢層が、男性では0 ~ 4歳、15 ~ 19歳、60 ~ 64歳および80 ~ 84歳です。
一方、女性では0 ~ 4歳と80 ~ 84歳を中心とする年齢層で多くなっています。
熱中症と聞くと、外で発症するイメージかもしれませんが、2013年は室内の発症がおよそ50%でした。
高齢者の場合は特にその傾向が強いですが、0〜6歳でも、男女共に3割は室内で発症します。
熱中症の症状で最も危険なのは、体温が高い、皮膚が赤い、ズキズキとする頭痛、めまいや吐き気、意識に障害があるなどのケースです。
これらの症状はかなり重度の症状なので、すぐにでも病院へ搬送してください。
軽度の症状としては、立ちくらみや筋肉の痛み、手足の痺れ、気分の不快などがあります。
中度の症状としては、頭痛や倦怠感や虚脱感(体がぐったりする、力が入らないなどがあり、「いつもと様子が違う」程度のごく軽い意識障害を認めること)などがあります。
意識はあるが、これらの症状が見られる場合は、すぐに涼しい場所へ移動してください。
その後、脱衣と冷却を行い、水分、塩分の補給が必要です。
意識がはっきりしない場合は水分が気道に流れ込んでしまいますし、吐き気がある場合は、水分や塩分は経口ではなく点滴が必要なので、自分で対応せずに救急車を呼びましょう。
子供は、大人よりも発汗能力が未発達なため、深部体温が急激に上昇しやすい傾向があります。
顔が赤くなっていたり、汗がひどい場合は深部体温が上がっていることが予想されますので、涼しい所で休憩してください。
外での遊びに夢中になってしまい、自分の体温の上昇や変化に気づかなかったり、何も訴えないこともあります。
普段からの声がけをしてあげて、自分で適度に水分補給を取るように、覚えさせることが親の役割です。
よく外で遊ぶ子よりも、外遊びに慣れていない子が、急に暑い外で遊ぶ時は特に注意が必要です。
子どもは適切な着脱、服装選びに関する知識を持っていないため、適切な服装を選んであげましょう。
参考サイト:環境省「熱中症予防サイト」http://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php
健康には、身体的だけでなく、社会的要因も関わります。
日本では、憲法により国民は「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有し」ています。
しかしそれが当たり前になっていないでしょうか?世の中には、健康は個人の力だけではどうしようもない事例もあります。ここで紹介するのは「どうしてジャクソンは病院にいるの?」という海外の寓話です。
どうしてジャクソンは病院にいるの?
それは、彼の足に悪い病気があるからだよ。
どうしてジャクソンの足には悪い病気があるの?
それは、ジャクソンが足を切ってしまって、そこから悪い病気が入ったんだよ。
どうしてジャクソンは足を切ってしまったの?
それはね、ジャクソンが、アパートのとなりのがらくた置き場で遊んでいたら、足を滑らせた先に、尖ったギザギザの金属があったからなんだよ。
どうしてジャクソンはがらくた置き場に?
それはね、ジャクソンが荒廃した地域に住んでいるからだよ。
そこの多くの子供はそういった場所で遊ぶし、だれもそれを監督していないんだ。
どうしてそういう場所にすんでいたの?
それはね、ジャクソンの御両親が、より良い場所に住む余裕がないからさ。
それはどうして?
なに、ジャクソンの御尊父はお仕事がなくて、御母堂は病気だからね。
お父さんにお仕事がないって、どうして?
うん、ジャクソンの御尊父は多くの教育は受けていないんだ。それで仕事がね。
それはどうして?…
ーーーーーーーーー
どう感じましたか??
個人や集団の健康は、個人では管理できない状況もあるのです。つまり、様々な社会的要因が健康に関わりあっているのです。
世界保健機関では、健康の社会的要因に関する意識向上のために、ソリッドファクツ(根拠のある事実)を10の要因で、公表しています。
ソリッドファクツでは、先進国の資料に基づき、開発途上国ではそのことを考慮すべきであるとしています。
健康と一言にいっても、様々な要因が関わりあっていることがわかります。
上記の項目だけでも、日本も無関係でないことがわかると思います。個人の力や考えでは動かすのが難しい問題ですが、知っているのと知らないのとではその意味が違います。社会も、1人の人の集まりですから、一人一人の考え方が大事なのです。
もはや現代病の一つとも言える花粉症。。。昔はかからなかったどころか、
「周りにも花粉症の人なんていなかったのに、なんで?」
と思っている方もいるのではないでしょうか?それもそのはず、花粉症の患者数はどんどん増加しているのです。花粉症環境保健マニュアルの全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした2008年(1 月~4月)の鼻アレルギーの全国疫学調査によると、
アレルギー 性鼻炎全体の有病率は39. 4%であり、花粉症全体の有病率は29. 8%、そし てスギ花粉症の有病率は26. 5%でした。(※1)1998年に比べて、それぞれで10%ほど上昇しています。
林野庁のHPの記載(※2)によると、
昭和20年代半ば(1950年代)から昭和40年代半ば(1970年代)にかけて毎年30万〜40万haの植林が行われています。高度経済成長の木材需要に応えるための政策でした。
スギやヒノキは成長が速く、建築用途に適していて経済性も見込めるため、これらの人工林が造成されたそうです。そしてこのころから、花粉症患者が現れ、患者数は増加を続けています。
「花粉症の父」と称される齋藤洋三が1963年前後から目や鼻にアレルギー症状を示す患者が増加したことから、1964年に「栃木県日光地方におけるスギ花粉症 Japanese Cedar Pollinosis の発見」という論文を発表。これが公式なスギ花粉症の発表とされている。(wikipediaより)
近年の都市化も花粉症を悪化させる原因と言われています。アスファルトやコンクリートの地面では、土や花粉が分解されないので、何度も花粉が再飛散してしまいます。
さらに、排気ガスに含まれる微粒子(DEP)にはスギに対する抗体を増加させ、人体が花粉に過敏になってしまうという研究報告もあります。(※3)
花粉量が多い都道府県 | 花粉量が少ない都道府県 |
山梨県 | 沖縄県 |
長野県 | 北海道 |
高知県 | 鹿児島県 |
全国の杉花粉症の有症率(2003科学評論社『アレルギー科』より)
上記の表にも表れているように、開けた海沿いの都市の花粉の飛散量は少なく、スギ抗体への影響も半減します。
逆に関東平野などは周りが杉の植栽地に囲まれており、東京、埼玉、千葉、などの都市部はあらゆる方向からの花粉が飛んできてしまいます。
花粉症の原因の一つは、食生活による免疫の低下も指摘されています。その中で、花粉症に効くと言われている食べ物をご紹介します
レンコンには、免疫物質のIgEを抑制し、消化機能も促進することで花粉症の症状を緩和させることが、埼玉医科大学医療保険学部教授・学部の和合氏の研究で明らかにされています。(※4)
筑波大学の研究では、バナナを定期的に摂取することで、スギ花粉症が改善されることが確認されています。(※5)
バナナには抗酸化作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用などを有する成分が含まれます。研究の結果、バナナがIgEを介する即時型アレルギー反応を抑える可能性が示唆されました。
厚生労働省による調査で、ヨーグルトには花粉症を緩和する効果があることが発表されています。
ヨーグルトで腸内環境を整えることで、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることができます。腸内環境の改善は、免疫の改善も期待できます。(※6)
厚生労働省の民間医療の調査で、甜茶の花粉症改善効果が示されています。(※6)
(※2)『平成22年度 森林・林業白書 第1部 第III章 第1節 多様で健全な森林の整備』
(※3)『環境儀』(国立環境研究所)
(※4)和合治久公式サイト
体調が悪いわけではないのに、なんだかダルい、仕事に集中できない。小さなことに対しても、すぐにイライラしてしまって、そのストレスで暴飲暴食してしまう。これらの原因は、実は自律神経の乱れにあるかもしれません。
自律神経とは、体の司令塔のようなもので、心臓の動き、呼吸、食べたものの消化、血液の循環などの活動を無意識でコントロールしている、24時間働き続けているシステムです。
交感神経と副交感神経があり、それぞれのバランスを損なうことを「自律神経の乱れ」と呼ばれています。不規則な生活や精神的、身体的ストレスにより自律神経が乱れると、身体の器官などに支障をきたします。バランスを保つことが心身の健康を保つ秘訣と言われています。
交感神経心身のアクセルの役割をしており、活動時や昼間になると活発化します。交感神経が優位になると、血管が収縮して心拍数も増加、活動的な状態になります。逆に活発化し過ぎるのは、心身の休息が取れていない状態のサインです。現代人に最も多い傾向で、頑張り過ぎで、しかし結果が伴わずイライラ、ピリピリしてしまう状態です。
交感神経のアクセルが優位になると、血流が良くなく、免疫力も低下して病気等も招きやすくなります。心身ともに疲弊して無理に頑張っていても、なかなか結果に結びつかないですよね。
副交感神経心身のブレーキの役割をしており、安静時や夜間になると活発化します。副交感神経が優位になると、血管は拡張して心拍数は下がり、リラックスした状態になります。
逆に活発化し過ぎると、仕事のスイッチが入らず、のんびりした状態になります。現代人の7人に1人はこの状態にあると言われています。休めてはいますが、アクセルの踏み込みが良くないので、のんびり状態になってしまいます。このような時は注意力も低下し、ミスも起こりやすくなります。うつ病に陥りがちな傾向もあります。
体の各部位の状態は、交感神経優位の状態の時と、副交感神経優位の状態の時で変わります。
交感神経(アクセル) | 自律神経 | 副交感神経(ブレーキ) |
速い | 心臓(脈) | 遅い |
縮む | 血管 | 拡がる |
高くなる | 血圧 | 低くなる |
拡がる | 瞳孔 | 縮む |
動かない | 腸 | 動く |
拡がる | 気道 | 狭まる |
出る | 汗 | 出ない |
緊張 | 筋肉 | 弛緩 |
速くなる | 呼吸 | 遅くなる |
乱れる | 内分泌 | 安定 |
悪い | 血流(全身) | 良い |
このように、体内のあらゆる生命活動を支えているのが、自律神経です。
日々の習慣が大きな影響を与えます。仕事などを頑張り過ぎるオーバーワーク、プレッシャーなどによる不安、職場の人間関係など、様々な要因が挙げられます。また、生活リズムが不規則だと自律神経は乱れがちです。昼夜逆転生活や不規則な習慣は変えていきましょう。
食品添加物や身体の歪み、蛍光灯やブルーライトなども乱れの原因となります。本来自然界になかったものが現代社会には溢れているためです。辛い出来事や、悲しい出来事などがあった時にも注意が必要です。自分なりにリフレッシュできる方法を見つけましょう。
悪循環にハマるパターンストレス → 筋肉や血管の収縮 → リンパの流れ悪くなる → 疲労物質が溜まる → 疲労 → ストレス → ….のエンドレス
トラブルやストレスがきっかけで、悪循環にハマった時は自分なりのストレス解消を!!
自律神経の乱れによる代表的な疾患である自律神経失調症。多くの場合は、過剰な精神的、または身体的ストレスをコントロールできないために引き起こされます。吐き気や多汗、倦怠感、頭痛、不整脈、めまいや不眠症など、人によって症状の表れ方が異なるのが特徴です。
自律神経失調症の症状
神経性胃炎や、過敏性腸症候群など胃腸に関わる疾患も引き起こします。気分が塞ぎ胸焼け、胃のもたれなどの一時的な症状から、慢性的な下痢や便秘なども起こります。
過呼吸を引き起こすこともあります。運動競技により起こる症状とは違い、精神的な原因による過換気症候群と呼ばれます。四肢の痺れ、動悸、目眩等が起こります。
更年期障害は、女性ホルモンの分泌が急激に減ることで自律神経が乱れ、めまいや肩こり、頭痛、耳鳴りなど、人による症状は異なります。
うつ病は一言で説明するのは大変難しい病気ですが、脳のエネルギーが欠乏した状態であり、それによって憂鬱な気分や様々な意欲(食欲・睡眠欲・性欲)などの低下といった心理的症状が続くだけでなく、様々な身体的な自覚症状伴うことも珍しくありません。
つまり、エネルギーの欠乏により、脳のシステム全体のトラブルが生じてしまってる状態と考えることもできます。うつ病では常に交感神経スイッチが入っており、全身に力が入り深呼吸ができない、また息苦しさを感じ非常に疲れやすくなる。
あるうつ病患者は交感神経と副交感神経のバランスが94対6でほとんど副交感神経が使われていない状態でした
うつ病の症状
自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスが重要です。健康になるだけでなく、集中力も上がるので、仕事や勉強などのパフォーマンスが上がります。元気でいて仕事や人間関係が良くなればそもそもストレスも貯めにくくなりますよね。自律神経を整えることによって、生活に良い循環を生み出すことが一番大事です。
また、過度の緊張なども良くありません。体調を崩したときや、精神的にショックな出来事があったとき、焦りや不安から逃れたいとき、日々の生活をしていればいろいろなストレスに感じることがあるかと思います。その根本を解決することが1番大事です。
交感神経と副交感神経は1日の中でどちらかにスイッチが入っている。どちらかに偏りすぎないために心身を安定させましょう。
現代社会での理想 | 交感神経 6:4 副交感神経 |
人間の体に最も良いとされる比率 | 交感神経 4.5:5.5 副交感神経 |
今すぐにでもできる方法は、正しい呼吸をすることです。まずは背筋を伸ばしてください。呼吸が浅くなっていると、交感神経が優位になってしまいます。深く、お腹を動かしながら、5秒吸って、10秒かけて吐いてください。これを4回繰り返すだけで、身体がリラックスできます。
好きな音楽を聴いて休むのも有効です。好きな音楽、クラシック音楽、自然の中にいるようなヒーリングミュージックも良いですね。一定のリズムは、人をリラックスさせる効果(快)があります。子守唄で子供は眠りますよね?歌のリズムと一緒に、一定のリズムで頭を撫でてあげると、より一層リラックスしてぐっすり眠ってくれます。一定のリズムを「快」と感じるのは子供も大人も一緒なのです。
アロマなどが好きな方は有効です。さらに、好きな音楽を聴きながら、香りも楽しめば五感でリラックスができます。
筋肉が弛緩 → 血管が拡がり血流が良くなる → リンパの流れが良くなる → 疲労物質が流れでる。という好循環を生み出します。
症状が長く続くときは、病院で一度診察してもらいましょう。万が一、重大な病気が隠れている場合もあります。仕事をするにも、体が資本です。自己判断せずに自身の体を労ってあげてください。
自律神経を整えるためには、基本的には日々の生活習慣を見直すことが最善です。自律神経の乱れによる不調は、さらなる不調を招き、負のスパイラルに陥ってしまうことも少なくありません。
逆に、自律神経が正しく整えていれば、悪いことがあったとしても、しっかり毎日リセットすることができます。そうすれば負のスパイラルに陥ることもないですし、逆にプラスのスパイラルを乱すような生活にできるでしょう。現代では、忙し過ぎにより交感神経ばかりが優位になってしまう人も少なくありません。
WELLNEST では、独自の『交流分析診断』の中で、自律神経チェックの項目も含まれています。交感神経の状態と副交感神経の状態を 10 段階にわけ、それぞれの値から、総合評価の状態を出します。
以下のページの【交流分析診断web簡易版】を受けると、自律神経テストの簡易版を受けることができます。
自律神経は、基本的には生活のリズムを整えることが一番大事です。食事のリズム、睡眠のリズムを見直してみてください。朝は太陽の光で目覚めてリセットします。ONの時とOFFの時のメリハリを意識してください。
また、ストレッチ、アロマ、音楽なども自律神経を整えるのに役立ちますので、自分なりに合う方法を見つけることが大事です。
我々が住んでいる社会は、大変便利な世の中になりました。しかしそれと同時に、数十年前にはなかった病気が激増するなどの現象が起きています。その要因と考えられているのが、少しずつ体を蝕む化学合成物質や、環境汚染です。
現代社会を生きる私たちは、気づかないうちに多くの毒を摂取する生活になっています。食品添加物、農薬、トランス脂肪酸、排気ガスなど、数えればキリがありません。
農薬の消費量は、日本は世界トップクラスです。
http://www.jcpa.or.jp/qa/a6_06.html参照
さらに、添加物の認可数も、先進国の中では突出しています。
その多くは石油精製物質であり、発がん性があり、アレルギーを誘発することもあります。
トランス脂肪酸という言葉は聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。元々自然由来のものも存在するのですが、多くの人口トランス脂肪酸は控えた方が良いです。一部の外国では制限がかけられています。例えば、カリフォルニア州とニューヨーク市では、ーレストラン等に対して、食品1人前当たりの油脂の加工由来のトランス脂肪酸含有量を0.5 g未満とする規制を設けているーことが、農林水産省のHPでも記載されています。
輸入小麦のパンを食べる際に気をつけていただきたいのが、ポストハーベストです。ポストハーベストとは、輸入小麦が長い時間をかけて輸送される間に品質を落とさないために散布される農薬です。通常畑で使用される農薬の百倍以上の濃度で使われています。またパンを選ぶ際には、臭素酸カリウムにも注意が必要です。
市販のお弁当や外食の中には、形成肉や糖分・塩分が過剰な味付けがされているものも少なくありません。さらに、プラスチック容器は油や熱によって発ガン性物質が溶け出すこともあります。もし食べる場合でも、容器を別のものに移してから加熱した方が危険性は少ないです。
フッ素樹脂加工の鍋やフライパンは、発ガン性物質を発生する危険性があるとして、アメリカやヨーロッパでは、メーカーによる自主規制が増えています。
発泡剤として使われるラウリル硫酸ナトリウムは、脱毛や毛髪の発育障害、白内障の原因、子どもの視力障害や、発ガン性物質を蓄積する作用があることが分かってきました。皮膚を通り抜ける有害物質を「経皮毒」と言います。頭皮は、腕の3倍以上の吸収率があります。
界面活性剤等の化学物質により、安価に艶や香りを出すことができるシャンプーが売っていますが、健康を選ぶなら、できるだけ無添加のものや、自然由来のものを選びたいものです。
毎日使う歯磨き粉。中には、保湿剤としてプロピレングリコールという物質が使われています。これは車のブレーキオイルや、ラジエターの不凍液にも使われています。様々な研究機関によると、赤血球の減少や、染色体異常、臓器や脳への障害を引き起こすことがあることがわかっています。
発泡剤として使われるラウリル硫酸ナトリウムは、舌の感覚器官である味蕾(みらい)が溶けてしまい、味を感じにくくなります。すぐに再生しますが、毎日続けることで、薄味に満足できなくなり、免疫力の低下や肌の老化を引き起こします。濃い味の食べ物を求めることも、健康的な食事には繋がらないでしょう。
アメリカの化学物質の歯磨き剤には、「6歳以下の子どもの手の届かないところに保管すること。飲み込んだら解毒センターに連絡しなさい。」という警告文があります。それだけ、危険性のあるものだということです。
私たちの生活環境は社会の発展とともに大きく変化しました。ガン、アルツハイマー、子宮内膜症などの難病が、最近上昇傾向にある要因の一つとも考えられています。
排気ガスや放射性物質、PM2.5など、過去にはなかった大気汚染が現代社会には溢れています。
家庭で使われる化学合成物質や、工業用水による水質汚濁、除草剤、殺虫剤による土壌汚染など、環境への問題は大きくなっています。
これらのような環境問題は、自律神経・ホルモンバランスの異常や、免疫力低下、化学物質過敏症などとの関連性があると言われています。
近年、デトックスという言葉が一般的になってきています。デトックスとは、解毒をするということ。身体の中の毒を排出することによって健康の促進、美容効果、健康的なダイエット効果などが期待できます。
現代の毒は、体の脂肪にたまります。脂肪性毒と呼ばれています。体の脂肪に溶け込み、蓄積されていきます。恐ろしいのは、人間の脳のほとんどは脂肪でできている為、脳まで侵してしまうことです。脂肪に溜まった毒を入れ替えるには、脂肪を入れ替えることが有効です。
発汗することは、脂肪性毒を抜くのにもっとも効果的な方法です。それも、時間をかけてゆっくりと、じんわり汗をかくことです。岩盤浴や半身浴、酵素風呂、砂風呂、ホットヨガなどが有効です。
断食も、有効なデトックス方法です。外からの食を断つことで、体は脂肪をエネルギーに変えて燃焼します。それと一緒に、脂肪に溜まった毒素も排出されます。
断食をする場合は、まずは朝ごはんだけを抜く、半日断食から始めるのがおすすめです。いきなり本格的に始めると、続かないですし、逆にストレスを貯めることにもなりかねないからです。
玄米に含まれるイノシトール、ガンマオリザノールは、肝臓の動きを強めます。放射性物質の中和や解毒にも効果的です。
天然のクエン酸は、化学物質や放射性物質を解毒します。添加物の入っていないものが望ましいです。
腸内細菌の働きを活発化する乳酸菌が豊富。天然塩を使ったものを選ぶ。
腸内細菌を高めます。遺伝子組み換えでない、添加物不使用のものを選ぶ。
自然の硫黄を含んでおり、放射性物質を解毒する。
10センチ角の昆布で、被曝を防ぐヨウ素剤1枚分に匹敵します。
生姜、にんにく、しそ、ミョウガなど。特にパクチーは脂肪燃焼効果が強い。
ヨクイニンに解毒作用があり、漢方薬としても使われている。
食事全体に言えることとしては、腸内環境をよくすることです。
その為には、排泄のリズムが整っていることが最重要です。腸の働きを促進する食物繊維は、栄養にはならないですが、腸の働きを高める為に積極的に摂りたい栄養素の一つです。
これらの社会汚染からの影響を、現代社会で生きる中で0にするのは不可能です。しかし、なるべく避けることはできます。
食品にしても、最近はスーパーでも健康食品を売っている割合が増えたように感じます。環境問題も世界的に取り組んでいます。少しづつでも、多くの人の意識が変わっていくことで、未来の子どもたちのために良い地球環境を残しておくことは、私たちの定めなのではないでしょうか。
どんなに高価な薬や、医療を施しても、人間が自然の一部であることは変わりません。その時に大事になるのが、食事、睡眠、運動など、基本的な生活です。
また、基本的な生活を見直すことで、病気を予防できるという考え方を私たちは持っています。
健康的な体を作る最も大事な要素は、健康的な食習慣です。食事と医療は切っても切り離せない関係にあります。薬などの対症療法で一時的に病気を治そうとしても、それは根本的な健康には繋がりません。
自然の摂理に沿った正しい食べ方こそが健康でいる秘訣です。
Whole Food(ホールフード)とも呼ばれる一物全体(いちもつぜんたい)という考え方は、食べ物の全部を丸ごと食べることが最も栄養バランスに優れていることを意味します。
例えば、多くの人が毎日食べるであろう白米は、お米が持つ栄養素のほとんどを含む「糠(ぬか)」を取り除いた状態で、栄養はほぼ糖質くらいしか残っていません。
玄米の状態で摂取できる「糠」は、「米」に健康の「康」と書くくらい理想的な完全食品です。
炭水化物、粗蛋白、粗脂肪、ビタミンEは5倍、B2は2倍、B6は3.5倍、食物繊維は6倍含みます。糠に含まれるフィチン酸やIP6には免疫力を高めたり、抗ガン作用もあることが明らかにされています。
その他にも、野菜や豆類、小魚なども丸ごと食べられて高い栄養を摂取できます。
人間の体は土地とは切り離せない関係にあります。季節のものを食べることが最も健康にとって良いのです。現代では1年中なんでもスーパーで揃ってしまいますが、旬の時期のものは栄養価も一番高く、夏は体を冷やし、冬は温めるなど、季節に対応した効能があります。
できるだけ調味料や添加物の入ったものを避けて、無添加・有機食材を使っているものなどを選びましょう。また、1口で30回以上、噛むようにしましょう。噛むほどに唾液が出ます。唾液には8種類の酵素が含まれており、解毒効果をもたらる上、抗ガン剤にもなります。よく噛むことは太りにくくしますし、脳が活性化して認知症予防にもなり良いことづくしです。
適度な運動は毎日必要です。最低でも1日20分程度のウォーキングほどの運動をしましょう。デスクワークが多い方は、出勤を自転車やウォーキングに変えるところから始めても良いかもしれません。
1日に最低6時間、できれば7〜8時間は健康のために確保したいところです。
1日24時間のうち、仕事、プライベート、睡眠が8:8:8になるのが理想的です。睡眠時間を1時間削って1時間多く仕事をこなすよりも、1時間多く睡眠をとり頭を活性化させ、2時間の仕事を1時間で終わらせる方が、効率的で健康的なリズムであることは一目瞭然ですね!
目に見えにくいですが、内因の一番深くまで関わるのがストレスです。溜め込まないためにも、心と体の休養、リフレッシュを行いましょう。ストレスを溜めてしまってからではなく、溜まる前に発散が必要です。
食べ物を食べて体には栄養が行き渡っていますが、同じように、心にも毎日、栄養を与えることが大切です。趣味や、自分なりに落ち着ける方法を見つけておきましょう。
笑うことは免疫力をアップさせ、ストレスも緩和し、人間関係もよくしてくれるので、笑顔でいることは健康にとっても大事なのです!
あらゆる人が過ごす日常生活から、健康になる方法を紹介してきました。次の記事では、現代社会を取り巻く問題について見ていきます。