2016年頃から、健康食品の一つとして注目を浴びているのが、大麦の一種である「もち麦」です。
主食のご飯に3割ほど混ぜるだけで、簡単にダイエット効果があり、高血圧や動脈硬化の予防が期待できることから、話題になりました。
大麦には「もち性」と「うるち性」の2種類があります。大麦には食物繊維が豊富で、日本食品標準成分表<七訂>によると、精白米の20倍含まれています!(可食部100gあたり:大麦押麦 9.6gに対し精白米 0.5g)
さらに、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスが良いというメリットがあります。食物繊維以外にも、鉄は白米の1.2〜5倍、カルシウムは3〜4倍含まれます。
「玄米も食物繊維って多いんじゃないの?」
と思った方はいませんでしたか?私も最初そう思ったので日本食品標準成分表<七訂>で100gあたりの栄養素を比較してみたところ、
水溶性 | 不溶性 | 食物繊維総量 | 鉄 | カルシウム | |
大麦押麦 | 6.0 | 3.6 | 9.6 | 1.0 | 17 |
玄米 | 0.7 | 2.3 | 3.0 | 2.1 | 9 |
精白米 | – | 0.5 | 0.5 | 0.2〜0.8 | 5 |
食物繊維に関しては、大麦の方が豊富でした!特に水溶性が豊富です。
鉄は玄米、カルシウムは大麦に軍配が上がりました。ちなみに他のミネラル群はどちらも豊富で、ビタミン群は玄米の方が少し多めでした。しかし、これだけでも大麦の栄養素の豊富さが伺えますね!
普段の白米ご飯に3割ほど混ぜるだけでも効果があると言います。それなら味もあまり気にせず試せるのではないでしょうか??
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があります。それぞれ働きが異なるため、バランスの良い摂取が必要です。水溶性食物繊維は腸内細菌に分解され、生活習慣病や肥満、動脈硬化の予防、ダイエット、アンチエイジングになります。
もち麦に含まれる水溶性食物繊維のβグルカンには、血中コレステロールの低下、腸を整える作用もあります。
水溶性食物繊維が善玉菌により分解され短鎖脂肪酸が作られると、善玉菌のエネルギー源となり免疫力や、栄養の吸収を促進します。
ビタミン、ミネラル、アミノ酸をしっかり吸収できると代謝が上がり、健康的にダイエットにも繋がります。
東京慈恵会医科大学の創設者で、海軍軍人で医学博士でもある高木兼寛氏は、日本の疫学の父と呼ばれています。
日露戦争のさなか、脚気が流行して、海軍内では病死者が続出していました。そこで海軍軍医・高木兼寛が大麦を大麦を使った海軍カレーを発案。すると、脚気が撲滅。高木氏は「麦飯男爵」と呼ばれるようになりました。のちにビタミンが発見され、欧米では高木氏に対する評価は高く、
「ビタミンの父」とも呼ばれます。
大麦を用いた食事は、慈恵大学病院の病院食に承継されているそうです。
もち麦の里 食べて・知って・巡って(兵庫県中播磨県民局)
もはや現代病の一つとも言える花粉症。。。昔はかからなかったどころか、
「周りにも花粉症の人なんていなかったのに、なんで?」
と思っている方もいるのではないでしょうか?それもそのはず、花粉症の患者数はどんどん増加しているのです。花粉症環境保健マニュアルの全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした2008年(1 月~4月)の鼻アレルギーの全国疫学調査によると、
アレルギー 性鼻炎全体の有病率は39. 4%であり、花粉症全体の有病率は29. 8%、そし てスギ花粉症の有病率は26. 5%でした。(※1)1998年に比べて、それぞれで10%ほど上昇しています。
林野庁のHPの記載(※2)によると、
昭和20年代半ば(1950年代)から昭和40年代半ば(1970年代)にかけて毎年30万〜40万haの植林が行われています。高度経済成長の木材需要に応えるための政策でした。
スギやヒノキは成長が速く、建築用途に適していて経済性も見込めるため、これらの人工林が造成されたそうです。そしてこのころから、花粉症患者が現れ、患者数は増加を続けています。
「花粉症の父」と称される齋藤洋三が1963年前後から目や鼻にアレルギー症状を示す患者が増加したことから、1964年に「栃木県日光地方におけるスギ花粉症 Japanese Cedar Pollinosis の発見」という論文を発表。これが公式なスギ花粉症の発表とされている。(wikipediaより)
近年の都市化も花粉症を悪化させる原因と言われています。アスファルトやコンクリートの地面では、土や花粉が分解されないので、何度も花粉が再飛散してしまいます。
さらに、排気ガスに含まれる微粒子(DEP)にはスギに対する抗体を増加させ、人体が花粉に過敏になってしまうという研究報告もあります。(※3)
花粉量が多い都道府県 | 花粉量が少ない都道府県 |
山梨県 | 沖縄県 |
長野県 | 北海道 |
高知県 | 鹿児島県 |
全国の杉花粉症の有症率(2003科学評論社『アレルギー科』より)
上記の表にも表れているように、開けた海沿いの都市の花粉の飛散量は少なく、スギ抗体への影響も半減します。
逆に関東平野などは周りが杉の植栽地に囲まれており、東京、埼玉、千葉、などの都市部はあらゆる方向からの花粉が飛んできてしまいます。
花粉症の原因の一つは、食生活による免疫の低下も指摘されています。その中で、花粉症に効くと言われている食べ物をご紹介します
レンコンには、免疫物質のIgEを抑制し、消化機能も促進することで花粉症の症状を緩和させることが、埼玉医科大学医療保険学部教授・学部の和合氏の研究で明らかにされています。(※4)
筑波大学の研究では、バナナを定期的に摂取することで、スギ花粉症が改善されることが確認されています。(※5)
バナナには抗酸化作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用などを有する成分が含まれます。研究の結果、バナナがIgEを介する即時型アレルギー反応を抑える可能性が示唆されました。
厚生労働省による調査で、ヨーグルトには花粉症を緩和する効果があることが発表されています。
ヨーグルトで腸内環境を整えることで、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることができます。腸内環境の改善は、免疫の改善も期待できます。(※6)
厚生労働省の民間医療の調査で、甜茶の花粉症改善効果が示されています。(※6)
(※2)『平成22年度 森林・林業白書 第1部 第III章 第1節 多様で健全な森林の整備』
(※3)『環境儀』(国立環境研究所)
(※4)和合治久公式サイト
3月22(水)〜24(金)に「夢セミナー」を開催致しました。
講師は、弊社代表の芝山さゆりが務めます。今回は初めての名古屋での開催になりました!
年齢層も、職業もバラバラの8名が、北は茨城から、南は香川からのご参加です。
2017年1回目の今回はどんなドラマが待ち受けているのでしょうか??
参加者の自己紹介の言葉を少しお借りしますが、全ての出来事には意味があり、全ての出来事にも意味があると、感じるようなセミナーでした。
今日ここで出会った8人。
そしてこのタイミングで夢セミナーを受講したこと。
バックグラウンドや、今の境遇。それぞれの参加者の話を聞いていると、それぞれの人生の物語の中でたまたま同じタイミングで同じ場所にいます。
これから新しいステージに向かおうという人やすでに立っている人。知人や家族の勧めで参加した人。
自分自身に「とことん」向き合う3日間です!
夢セミナーでは、今のあなた自身の現状、精神状態がわかる診断テストも受けることができます。
さらには、恋人や家族とのコミュニケーション、営業のツボとコツなど、相手との関わり、対人コミュニケーションに関するコンテンツも用意しております。
こだわりのセミナールームは、断熱性と室内環境にこだわった低燃費住宅さんによる健康的な部屋で、ランチや夕食のサービスも、玄米食などの健康的な食事を提供させていただいております。夢を叶えるためのライフスタイルの提供にまでこだわるのが、弊社流です。
今まで、夢を叶えられなかった経験がある人は、あなた自身の行動の良くない「パターン」に陥ってしまった時ではないでしょうか?
感情に振り回されることも、正しい行動ができなかったことも、誰しもあると思います。それは、あなた自身の良くない行動習慣や、決まったパターンに陥っている時です。
芝山からたっぷりとメッセージを受け取った過去の受講生からはこんなコメントをいただいております。
「私自身計画を立てることが苦手でしたが、なぜ計画が必要なのかというところを論理的に説明していただいたので、これからは計画を立てようと思いました。とにかく一回参加してほしい。ここでしか感じることのできない感動が必ずあります。」(Tさん/男性・30代)
「来て良かったです。想いが間違いでないことを確認できました。素敵なお仲間にも会えました。感謝です。」(Nさん/女性・30代)
「『伝える事』の大切さ、そして「潜在意識」についてが、とても勉強になりました。今この年で、このメソッドを知れて、これからの人生、1日1日を大切に生きていけるような気がします。」(Sさん/男性・20代)
「『素直』『スポンジ』は一番大切だと思います。ぐんぐん吸収して、自分を見つめ直し、自分を発見し、キラキラ輝いてほしいです。」(Tさん/女性・30代)
ココロの変化を無意識のレベルまで落とし込むことで、きっと明日からのあなたの世界、ライフスタイルは変わっていきます。夢を実現するまでのイメージがきっと湧いてきて、ワクワクするような毎日を想像できるはずです。
その理由が、ここにはあります。
次回の開催は、5/31〜6/2です。すでにご紹介から8名のご参加をいただいております。
遂行人数を超えました!!まだ若干名のご参加を募集しております。
ご参加の予約、ご質問、お問い合わせ等は、こちらからメッセージお送りください。
ご無沙汰しております。。
カフェスタッフ、メグです。
さて、今回はなかなかの人気がでております。
春の期間限定の新作スイーツメニューのご紹介です。
上から
練乳苺クロワッサン
抹茶あずき、黒蜜添えクロワッサン
練乳苺パンケーキ
抹茶あずきパンケーキ・黒蜜添え
となります。
春らしい感じをだしたくて、スタッフ一同考えて
作り出しました。
パンケーキの練乳苺の生地には紅茶が練り込まれ
同じくパンケーキの抹茶あずきには抹茶が練り込まれております。
試作品を低燃費住宅のスタッフのみなさんに試食していただいたところ
男性は抹茶派、女性は苺派に分かれましたよ。
私はあんこ好きなので、抹茶派ですが、苺と練乳という黄金コンビも
捨てがたいです(笑)
最近は県外からパンケーキの噂を聞いてわざわざ来店されるお客様も
いらっしゃいました!!ありがたいことです♡
低燃費の広報担当のSちゃんがカフェのためにメニューの写真、
看板作成と応援してくれております。
ランチの看板には新聞掲載の記事を見出しでつけてくれました。
なんと、これをしてからカレーの注文がとても多くなったんですよ!!
カフェには欠かせない、陰で支えてくれてるスタッフちゃんです。
たくさんの人に助けられてクローバーカフェはあります。
みなさま、これからもよろしくお願いいたしますね!!
みなさんこんにちは。
みなさんはラジエントヒーターという調理器具をご存知ですか?オール電化住宅などではIHクッキングヒーターをお使いの家庭も多いかと思いますが、ラジエントヒーターは知らないという方もおられるのではないでしょうか。
IHと呼ばれる電磁線を使って、電磁波で調理器具を加熱するのがIHヒーターです。本体は熱くなりません。エネルギーロスが少なく、とろ火から強火まで細かい調節ができることがメリットです。
これに対しラジエントヒーターは、ヒーター自体が加熱して鍋やフライパンを加熱します。IHクッキングヒーターで使えないホーロー鍋や超耐熱ガラス鍋など、使える鍋の種類が多く調理の幅が広がります。しかし、熱効率はIHよりも低いです。
遠赤外線を放射し素材の外面を温めてから、内側にもじっくりと熱を通します。お肉、野菜、魚、素材の美味しさを引き出します。
IHクッキングヒーターは便利で熱効率も高い反面、その電磁波が健康に及ぼす悪影響があるとも言われています。ラジエントヒーターは電磁波(磁場2KHz〜100KHz)が極端に少ないことが証明されています。
IHクッキングヒーターと違い、そこがフラットな調理器具がそのまま使えます。
芝山のブログで、調理の様子も公開されていますので、興味のある方は是非ご覧ください!
皆さんは、毎日の朝食には何を食べていますか?ご飯派の人も、パン派の人もいると思います。コーヒーだけや、何も食べない人もいるでしょう。
朝一番始めに食べるものでおすすめなのが、果物、または果物と野菜のスムージーです。
果物は、体内の解毒にとって欠かせない水分と燃料を与えてくれます。果物そのままが好きな人もいれば、ジュースにするのが好きな人もいます。お好みで自分に合った食べ方を選んでください。
スムージーのメリットは、1度でたくさんの量の果物・野菜を摂れることです。また、細胞を咀嚼するよりも細かく砕き、消化のためのエネルギーを稼いでくれます。体内で消化酵素を使わないので、腸での吸収が良くなります。
天然の、新鮮な野菜や果物は、体が必要とする栄養素を全て含んでいます。全く手を加えられていない自然の、新鮮な素材が、あなたの細胞を再生する活力になってくれます。
代表の芝山が、毎朝飲んでいるスムージーのレシピを紹介します!皆さんも是非お試しください。大変美味しく、大量の野菜と果物を摂ることができますよ。
<材料>(3人分)
芝山のブログも、是非ご覧ください(^ ^)
みなさんこんにちは。芝山さゆりです。
これから成長してゆく子供、そして子育てをするお母さん、ご家族に、私が一番大切にして欲しいものが、「健康」です。
しかし、一時的な健康ではなく、「健康であり続け」なければ意味がありません。
私たちはこれをWellness(健康であり続けること)と呼んでいます。
私たちは医療・食事・住環境という3つの側面からWellnessを考えています。
[voice icon=”/wp-content/uploads/2018/02/sayuri.png” name=”芝山さゆり” type=”l”]皆さんは統合医療や、自然療法という言葉を聞いたことがありますか?普段の食生活、運動、睡眠や笑いまでもが、健康と関わりを持っています。
体は一つの箱なので、体だけでなく「ココロ」の体調も整えることが、自律神経やホルモンを通じて健康にも繋がります。昔はなかった化学物質や添加物にも気をつけたいですね。[/voice]
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[voice icon=”/wp-content/uploads/2018/02/sayuri.png” name=”芝山さゆり” type=”l”]1日の中でフルマラソンほどのエネルギーを使うほど、「食べ物の消化」を考えることは大事です。また、栄養素のバランス、添加物の有無も現代の食生活では気をつけなければなりませんね。[/voice]
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[voice icon=”/wp-content/uploads/2018/02/sayuri.png” name=”芝山さゆり” type=”l”]食事や日々の習慣のようにすぐに変えられるものではありませんが、住環境は健康を左右する大きな要素です。住環境の変化により、健康状態、疾患や、脳の働きも変わります。そして、看護の歴史を変えたナイチンゲールの話なども、昔から住環境が大事だったことが分かります。[/voice][colwrap]
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[voice icon=”/wp-content/uploads/2018/02/sayuri.png” name=”芝山さゆり” type=”l”]記事は、今後も随時更新していきます!(^_^)[/voice]
こんにちは!スタッフの齋藤です。
以前芝山のブログでも紹介させていただいた、ライフネット生命の出口会長との対談記事が、ライフネットジャーナルONLINEにて公開されております!
芝山の思いや生い立ちなどが紹介されておりますので、是非ご覧ください!(^ ^)
出口会長は雑誌や、TVなど様々なメディアでも活躍しており、ライフネット生命♪のCMでもお馴染みですよね?
昨年に企業訪問をさせていただいた後に、対談のお話を、芝山が頂いたんですよね。
お母さんの心得の10万いいね達成や、元主婦の芝山の経歴など、たっぷり対談していただきました。
対談時のブログでは、僕や、あずまーるも手伝いをした様子が載っています。お母さんの心得のFacebookは、私たちも昨年から1年間、担当させてもらっております。こうして紹介されると嬉しいですね(^ ^)
対談の時は、新人1年目ながらも、出口会長と名刺交換もさせてもらい、「うわ〜、雑誌に載っていた人や!」と嬉しかったのを思い出します(^ ^)
今回の記事は、皆さん、早速ぜひ読んでみてください!これからもどんどん会社は飛躍していきます!皆様、今後とも宜しくお願い致します(^ ^)
「クリミアの天使」と呼ばれたナイチンゲールは、今や世界の偉人の一人として数えられています。
ナイチンゲールと聞くと看護師として一生を捧げたようなイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。ナイチンゲールは看護師のみならず、著述家、科学者、統計学者、病院建築家、社会改革者と、様々な側面を持ち合わせた偉人なのです。
そんな彼女が特に力を入れた健康的な住環境のポイントは、「換気」と「保温」でした。
ナイチンゲールの著述によると、汚れた空気とは
①酸素量が少なく炭酸ガスが増えている空気
→ 現代においては、環境基準を大幅に超えた大気汚染物質などが汚れを形成しています。
②室内の病原微生物やホコリや汚れから発生する有機物により汚れた空気
→ 室内にある臭気を放つものは全て、それらの臭気を、人が吸う空気に発散させています。部屋干ししている洗濯物も汚染源になり得ます。
③人間が発生する汚れで汚染された空気
→ 呼気や便がこれに当てはまります。
ナイチンゲールは、機械による換気に頼り過ぎず、自然の外の空気を取り入れることと、窓は下部ではなく上部を開けることを提唱しています。下部を開けると室内が冷えやすくなるためです。また、病人が、吹き抜ける空気に直にされされることのないように気を配るように指摘します。
換気は重要ですが、部屋の温度まで室外と同じに冷やす必要はありません。暖かくして快適に保つことが重要です。室温は24℃前後が理想的です。特に病気で衰弱している患者は、体熱の生成がうまくできず、自力で体温を保つことが難しいです。
冬場は、首回りや足、お腹周りを温めます。食事は身体を温める食べ物を摂り、内臓から温めてください。適度の運動も、熱生産を高め、筋肉からの発熱を促します。
人間は、肺と皮膚から24時間で少なくとも1.7リットルの水分を排泄していると言われます。その水分には、すぐにでも腐敗を始める有機物が含まれ、寝具や寝衣には汚れが染み付いています。
汗や皮脂、垢やフケなどの老廃物が全て寝具に溜まっていくのです。寝衣はできれば毎日、シーツやカバー類も、週1回は交換するように提唱されています。
ナイチンゲールは部屋の環境を保つためには壁の清潔を保つことも重要だと言っています。もっとも不潔なのは、壁紙を貼った壁です。壁の汚れを放置し続ければ、換気をしても部屋の空気は常に汚染された状態になり、カビ臭い部屋になってしまいます。
壁紙の壁の張替えなど、メンテナンスを怠らないようにしましょう。
ナイチンゲールは「住居の健康」を左右する条件として、①清浄な空気 ②清浄な水 ③効果的な排水 ④清潔 ⑤陽光 の5つを挙げました。
19世紀当時のパリの病棟は、換気への配慮もなく、多くの患者を収容することだけを目的とした病棟でした。これを見たナイチンゲールは、住環境を変えることで感染症を予防したり、回復を早めたりできると考えました。そうして出来上がったのが聖トマス病院のナイチンゲール病棟です。
各階で、病棟内に仕切りをつけて、多くの病室を作らずフロア全体を一つの部屋にしました。そして患者一人一人に新鮮な空気がいきわたるように、全てのベッドを窓際に配置。窓は両面の壁に付いているので、換気と採光がしやすい間取りにしました。
「病人が求める一番のものは新鮮な空気。二番目は陽光です。」とナイチンゲールは言います。陽光には、
などがあり、健康の維持や病気の治療に欠かせない条件と言えます。陽光によって、体が本来持つ機能が活性化し、自然治癒力を高めてくれるのです。
19世紀の病棟は、不潔の巣窟のような場所であり、院内で感染症にかかって命を落とすようなケースもありました。入院患者は下層階層の人々で、そこで働く看護師も、まともな教育を受けていない下層の人々でした。そこで独自の看護の研究を重ねたナイチンゲールが、看護の定義を明らかにし、数々の著書も執筆しながら世の中に正しい看護を広めていったのです。
その中でも、病棟や、住居の環境についても健康への影響が大きいことを提唱しました。
現代では、排気ガスや放射性物質等の大気汚染や、電磁波や化学合成物質などの社会毒が蔓延しています。それらを防ぐためにも、住環境の改善は、人間が健康的な生活を送るためには、必須の条件です。
高断熱高気密による温度、湿度の管理の仕方で、健康に与える影響は大きく変わってきます。人生の内、食事、睡眠、団欒などの長い時間を過ごす住居の環境は、毎日あなたの体に影響を与えています。
住環境を、体にストレスを溜め続ける環境にするのか、体を癒してくれて、毎日疲れをリセットできる環境にするのかは、あなた次第です。
昔はこんなにアレルギーの子は多くなかったのに、、、と思っている親御さんも多いのではないでしょうか?実際に日本ではアレルギーやアトピーなどの疾患を持つ子どもは増加傾向にあります。
子どものアレルギーやアトピーなどの疾患は、2013年の文部科学省の調査によると、9年前から12万人の増加で、全児童・生徒の4.5%にも上ります。
『食物アレルギーの児童生徒45万人 9年で12万人増』日経新聞http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1601A_W3A211C1MM0000/
いくつかの、原因と考えられている要素としては、
①食べ物:農薬、食品添加物などの影響
②衣料:化学繊維のものが増えたから
③住居:シックハウスなど
様々な要因が絡み合っているため、1つに特定することはできませんが、上記の生活習慣を改善することで予防することはできるのではないでしょうか。また、ある大規模な調査では多くの症状に対して改善効果が見られました。
近畿大学建築学部学部長・岩前篤教授による3万5000人を対象にした調査の結果によると、新築の高断熱高気密住宅の引っ越した人の中で、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、関節炎、アレルギー性鼻炎など15の諸症状について大幅な改善が見られたというデータが出ています。
その中でも、省エネ等級4以上など、より断熱効果の高い住居に引っ越した人ほど、改善効果が高い結果となりました。
回答者は、30代~40代の働き盛り世代とその子ども世代である10代までの男女が中心です。 (http://dannetsujyutaku.com/serial/column/1_index/1_02)
ではなぜこのような結果が得られたのかというと、岩前教授の見解では、住宅が暖かくなることで着衣量が減るからだそうです。現代では化学繊維の衣服が増えたことでその影響を軽減できること、そして着衣量自体が減ることで身体への小さなストレスの積み重ねが減るためです。
皮膚が衣類から受けているストレスというのは思いの外大きく、現代衣料の化学繊維やウール、ゴムなど、肌を刺激しやすい素材でできている物が多いです。オーガニックな自然素材でできた衣類を着用するか、着衣量を減らせるような住環境にすることがポイントですね。
また、基礎体温の上昇も改善に寄与していると考えられます。現代の子どもには体温異常であったり、低体温の子どもが増えています。低体温はアレルギー発症などとの関連性も指摘されています。
部屋と部屋の温度差は、血管や脳に負担がかかり、知らず知らずのうちにもストレスがかかり、基礎体力を奪っていきます。逆に室温が一定になれば、基礎体力が失われにくくなり病気の発生率も低くなると考えられています。温度の差をなくすバリアフリーは、高齢者のみならずお子様にとっても健康を保つ住環境の重要な要素の一つと言えます。
充実した1日の活力のために、質の良い睡眠は欠かせません。布団の中の最適な環境は、32〜34℃、湿度40〜60%と言われています。もちろん、室温25℃、湿度60%の維持も、できる限りしておきたいですよね。
温湿度を管理することによって、寝具の衛生対策にもなります。布団のケアをしておきたいのは、ダニ対策です。ダニは高温に弱いので、スチームアイロンなどが効果的です。その後、掃除機でダニの死骸等を取り除きます。
布団の中はダニにとっても理想的な環境です。日中はしっかりと乾燥させておきましょう。
環境省では、省エネのために、夏場のエアコンの設定温度を28℃にするように呼びかけています。夏場に28℃設定というと暑そうなイメージもしますが、湿度によって不快感は変わるのもです。
健康に良い湿度は、40%〜60%と言われており、室温が28℃の場合は、湿度45%で不快指数75、10人いたら一人だけが不快に感じる環境です。せめてこのくらいは保ちたいですね。それ以下の湿度だと、より快適に感じる人が多くなります。
不快指数は温度と湿度がわかれば、簡単にweb上で計算するソフトも利用できます。部屋の温湿度調整のご参考にしてみてはいかがですか?
最近では温度だけでなく湿度も調整してくれるエアコンもあるので、住環境を整えるのには有効ですね。
部屋の環境による様々な疾患への影響や、子供への影響は毎日の小さな積み重ねで結果は大きく変わります。家は外から帰ってゆっくりくつろぐ「巣」であると私たちは考えています。この記事が安心で快適な住環境のお役に立てれば幸いです。